アイドルイオたん 第一部終了!



無理…
と思ってから何度も犯されて、イオスはぐったりとベットに横たわっていた。
「…喉が、乾かぬか?」
「あ…はい…」
掠れた声。
腰は重く、繰り返し注ぎ込まれた液が、秘所からいくつも筋を作っていた。
ルヴァイドは裸のまま気怠そうに立ち上がると、先ほどのスポーツドリンクのキャップを開けた。
ぼんやりと眺めながら、のろのろと上半身を起こしたイオスに、髪を掻き上げながらそれを差し出す。
「ほら」
「…頂きます」
温くなってはいたけれど、声を上げ続けた喉に甘い液体が、優しく染みわたった。
半分ほど飲んだところでルヴァイドが手を出したので渡すと、残りをそのまま飲み干した。
一見すると恋人のような。
どうとらえれば良いのだろうか…
イオスはベッドの脇に立つルヴァイドを見上げた。
視線が絡む。
筋肉のついたガッチリした肢体は、憧れる男性も多い。それでいてストイックだと言われ、浮いた話など聞いたこともないような相手だ。ましてや、初対面の人間と軽々しく一夜を共にするような印象を持っている人間もいないだろう。
何か聞きたくても、何をどう聞いたらいいのかわからなかった。
沈黙だけが時を駆ける。
「…そんな目で見るからだぞ」
「…は?」
どんな目だろう?そう問いかける事はできなかった。
唐突にうつ伏せにベッドに押し倒されたからだ。
「守ってやりたいのと同時に、征服したい気持ちになる。」
言うと同時に、腰を両手で引かれて、膝を立てて突き出すような形を取らされた。
「え、どういう…!?」
男の前に恥部を曝け出す格好をさせられ、さっと頬に朱が走った。
ごつごつとした掌を滑らせて、太ももの内側を手の甲で撫でる。
「…っぁ!」
ちょっとした刺激にも、喉を反らせて反応してしまう。
「俺は今まで自分を性欲が薄い方の人間だと思っていたが…。何度しても足りないと思うのは、お前の責任だ」
「い、意味が…解らないです…!んあん…っ」
脚の付け根をなぞられて、肩が震ええる。片手でガッチリと腰を支えられていて、下半身を好きなように弄ばれて、また身体にやるせない熱が篭り始めた。
「や、ぁ…はん…」
先ほどまでの行為で汚れた腹部や内腿に触れられると、柔らかい肌に液体の感触が生々しく感じられる。
精に濡れた指が臀部に伸ばされ、張りのある双丘を優しく撫でた。
「ふ、…ここはもうヒクヒクしている」
親指が谷間の入り口に触れる。
「…ん…!」
外からグイグイと押されるのが、もどかしかった。弱い部分を責められて、どうしようもなく求めてしまいそうになる。
こんな浅ましい姿を、全て眺められているのだ。
親指が離れると、代わりに人差し指と中指が訪れ、クニクニとソコを円を描くように愛撫する。
何度も凌辱された蕾が、覚え込まされた快感を貪欲に欲しがってしまう。
息を呑んでシーツをギュッと掴み、皺を刻み込む。指を押すタイミングに合わせて体を僅かに押し付けると、指の先端が内部にスルリと入り込んだ。
「はあ…うっ」
自ら招き入れた指が、ゆっくりと挿入されていく。
「何度も中に出したからな。濡れているぞ…」
そう言うと指を曲げて引き、内部に溢れる液体を掻き出した。
「ひゃん!ふあ…っ」
秘所から溢れた液が太ももを伝って流れていく。
「やだぁ…!そんな、しないで…!」
ベッドに顔を押し付けて、細い姿態を震わせる。
「それならば、どうして欲しいのだ?」
意地悪く問いかけながら、ルヴァイドは第一関節まで埋め込んだ指を広げ、入口を閉じられないようにした。シーツにポタリと精が落ちる。
「…僕のなか…、ルヴァイドさんでいっぱいにして…!」
「良し。望み通り、コレをやろうな…」
小刻みに震える内腿の間に、膨張したモノが触れた。
「…っは…」
期待と淫欲で背がゾクリと粟立つ。続く衝撃を耐えようと、ゆっくり息を吐いて呼吸を整えた。
「あ、あ…っ!」
四つ這いで待ち焦がれたように差し出された場所を、固いソレが奥まで捩じり込まれていく。
グチュグチュといやらしい水音をたてて動くたびに、イオスは切なく甘い鳴き声で男を愉しませた。
「はぅ…っ、なか…!あつ…い」
しっかりと掴んだ腰を、今までよりも激しく揺さぶられて、髪が乱れる。
ガッチリした両手で腰を引っ張られて、狭い内部を濡れた熱が進み、付け根で呑み込んでしまう。
「そ…そんな…奥まで…突いちゃ…!」
敏感な内壁に与えられる過度な刺激。イオスは目尻から涙を零しながら、ただシーツをギュッと握り続けた。
「出すぞ…っ!」
言葉と共に、最奥に熱い欲が迸った。
「んやあぁ…!」
全身に電流が走り力が抜ける。支えられていなければそのままベットに突っ伏してしまいそうだ。
イオス自身も歓喜に震え、矢庭に絶頂を迎えてしまう。頭の中まで焼き切れそうだった。
「中に出されて、そんなに感じるのか?」
「…はあ、はあ…」
一回りも大きな体が覆い被さって、後ろから強く抱きしめらる。
混濁する意識に投げかけられる言葉に、返事をする余裕もなかった。
「可愛いな…俺のイオス」
繋がったまま強引に後ろを向かされ、唇が覆われる。
“俺のイオス”と言われて、胸がドキドキとざわめいた。この感情の正体を知りたかったが、モヤのかかる平野に散らばった思考は正常には働かず、与えられるキスに夢中になって、何も考えられなくなってしまう。
「ん、…んふ…」
再び意志を持って動き出したモノが、傍若無人に内部の蹂躙を再開した。
快感を植え付けられた肢体は、内壁を擦る動きにビクビクと反応して、何度でも男を迎え入れた。



深い眠りの世界から覚めると、カーテンから漏れる朝陽を腕の中で金色の髪が反射させている。
まだ寝息をたてる幼さの残る寝顔を、ずっと眺めていたいと思った。こんな充足感に満たされた朝は初めてな気がした。
今まで、こんな風に誰かを欲する事などなかった。
ましてや、会ったその日に…などと。誰かが同じ事をしたなら、下世話な話だと一蹴しただろう。
瞳にかかる長い前髪を梳いてみる。
一目惚れというものがあるのだとしたら、まさにこの事かもしれない。
このまま離したくないし、ベッドの中で抱き締めてずっと過ごしていたい。
恋とは、本能に直接訴えかける願望の名を言うのだろうか。
確かに愛しいと感じている自分がいる。


「んん…」
もそり、と体を動かして、イオスは目を覚めた。ゆっくりと長いまつ毛が動く。
「おはよう。」
「お…おはようございます」
躊躇いがちな視線をルヴァイドに向けると、穏やかな笑顔が返ってくる。
「俺は今日は撮影がないのだが…、お前はライブか?」
「いえ、次は3日後の土曜です。普段は皆、バイトをしています。」
「今日の予定は?」
髪を撫でながら聞いてきた言葉に、イオスは答えあぐねて少し悩んだが、一応事情を説明する事にした。
「…そうですね…、昨日のちょっと困ったファンの人が、前回もついて来ようとしていて…」
突き止められる恐れがある為に今回はホテルに泊まった事、ツイッターで近所の情報を呟いてしまった為、待ち伏せされる可能性も考え、早めに引っ越しをしたいと思っている事、そして今度は昼間の新しいバイトを探していること…
静かに頷きながら聞いてくれる、ルヴァイドの真摯な態度に、イオスは気がかりになっている事を促されるままに全て打ち明けた。
「確かに、それは不安だな…」
「はい…。地下アイドルなんで、少し油断してました…」
沈んだ声に、ルヴァイドはイオスの前髪を掻き上げ、額に軽くキスをする。そのまま両掌で頬を包み込み、
「そうだ」
と呟いて、イオスの顔を覗き込んできた。
「ならば、一緒に暮らすか?部屋が余っているからちょうどいい」
「…は?…いや、無理ですよ!記者の人に撮られたりしたら…!」
突然の有り得ない申し出を、イオスは慌てて辞退した。それこそ写真でも撮られたら、週刊誌に掲載され、テレビカメラまでやってくるだろう。こんな有名人の自宅に出入りするなど、とんでもない事だ。
それなのに相手は、引き下がる様子もなかった。
「大丈夫だ、マンションだからな。別の部屋の住人と思うだろう。」
「でも、僕じゃ多分、半額も出せないですよ!?」
「お前から金をとるわけないだろう。」
無料で住めるのは、収入の少ないイオスにとって、とても魅力的な条件だった。ただ、昨日会ったばかりの彼が、なぜこんな提案をしてくれるのか、よく解らない。お互いの性格も生い立ちも何も知らないままで、俄かに決めていい事でもない。
「…嫌か?」
ズルい聞き方だと思った。いいとかイヤの問題ではないのに。
「い、嫌なんて…そんな、そうではなく…」
「嫌ではないのだな?ならば合鍵を作ろう。楽しみだな」
どう断ればいいのか考えている間に、ルヴァイドにとって同居は決定されたらしい。嬉しそうに抱き締められて、今更ノーとは言えなくなった。
確かに、住居が決まれば助かるだろう。ここはいっそ甘えてしまって、後の事は後で考えればいい。
ただ一つ気がかりと言えば…
「あ、あんなにえっちしたら…体が…もたないです…」
背中に手を回して広い胸に顔を埋め、表情が見えないようにして呟いた。
「それは、まあ…な。お前が誘惑するからだ。」
「してないです!!」

何はともあれ、これから新しい生活が始まる。


  とにかく執拗にエロ漫画的にねちっこく攻めるのを目指しました 
だって地下★あいどるだから!
 おかげで朝の部分がちょこっとです。急いで同棲まで取り付けました 
これで目標達成です
よかったー!!!
もう疲れたからこれ以上見直さない!!